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ABOUT THE TEACHER

看護師の私が、麹を醸すようになった理由。

おこめキッチン主宰・青山由美子。看護師としての経験と、15年間の麹づくりを、毎日の食卓へつなげます。

15
YEARS WITH KOJI

執筆・内容協力:おこめキッチン 青山由美子 / 最終更新:2026年8月

約15年前、なんとなく体調がすぐれない時期に、食事からできることはないかと調べ始めました。そこで知ったのが塩麹です。「麹って何?」というところから始まり、当時はスーパーで手に入らなかったこともあり、家にあった小さな紙箱で麹づくりに挑戦しました。麹が自ら熱を出して箱がぽかぽか温かくなり、最後に白くふわっと育った姿を見たときの驚きが、今につながっています。

情報の少なかった頃は、本を読み、発酵の仕組みそのものを学びながら、浸水・水切り・蒸し方・温度管理まで一通り失敗しました。それでも、失敗を通して本の知識と実際の発酵がつながっていくことが面白く、気づけば麹づくりは15年続いていました。

おこめキッチン主宰・青山由美子
おこめキッチン主宰 青山由美子

看護師としての経験と、食事を頑張りすぎた経験

看護師としては、大学病院に6年勤務した後、クリニックや訪問看護などを経験してきました。大学病院で褥瘡対策チームに関わった際には、傷だけでなく栄養状態も含めて人を見る大切さを学びました。生活習慣についての指導に触れる中でも、病気になってから治療することだけでなく、毎日の暮らしを大切にしたいという思いが強くなりました。

同時に、自分自身の体調不良や子どもの食事への悩みをきっかけに、食事と栄養を学び直してきました。当時は添加物や栄養素を気にし、できるだけ手作りをし、「健康にいい」ことを最優先にしていました。けれど、いつの間にか料理は義務になり、食卓の時間まで苦しくなってしまったのです。

その経験から、大切にする順番は「おいしい → 簡単 → 体にうれしい」。健康を大切にすることを否定するのではなく、家族の笑顔や、食べる楽しさが失われるほど頑張りすぎなくていい。外食も市販品も楽しみながら、普段の食事を大切にする。そんな無理のない食卓をお伝えしたいと考えています。

米麹に手を入れて状態を確かめる様子
理論を土台に、見る・触る・香りを確かめる。麹づくりで大切にしていることです。

レシピではなく、一生使える食の判断軸を

おこめキッチンは、資格取得を目的とした教室ではありません。レシピを覚えることだけでもなく、発酵の状態や食材の味を見て、最後は自分で考えて判断できるようになることを目指しています。料理初心者の方にも、経験のある方にも、その日の食卓で使える考え方を持ち帰っていただけるよう、レシピの行間までできる限り言葉にします。

おいしいものへの探究心、15年間の麹づくり、看護師としての視点、そして食事を頑張りすぎて苦しくなった経験。これらすべてが混ざって、「おいしい料理の作り方」だけでも、「体にいい食事」だけでもない、おこめキッチンのレッスンになっています。

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